パンツ・ファッション・ガイド
パンツの歴史
パンツ(=ズボン)の起源は、紀元前6世紀ごろにペルシア人がはいていたものといわれています。それが西アジア、小アジア、シリア、ゲルマン、そしてローマなどへ伝わりました。機能性や防寒性に優れていたので労働者はもちろん、馬に跨りやすいとして騎馬民族に特によく広まりました。逆に、ヨーロッパの貴族には野蛮だとして見下されていたようです。
17世紀のイタリアでパンタロンと呼ばれるゆったりした長めのズボンが生まれ、農民や労働者階級、そして兵士たちの間で使用されました。ちなみに、パンタロンの名前の由来は、4世紀ごろにベネチアにいた守護聖人パンタローネのトレードマークがだぶだぶのズボンだったからといわれています。
16世紀半ばにイタリアで流行していた喜劇の舞台のある演目で、ケチで好色というベネチア人のイメージの典型であるパンタローネという男の役がありました。その衣装に聖人にちなんだだぶだぶズボンを使ったところ評判を呼び、パンタローネはベネチア人の代名詞にもなりました。
一方、貴族の男性たちの間では下半身の線を見せることこそが美と考えられており、キュロットと呼ばれる体にぴったりフィットする膝丈のズボンをはいていました。脚の線を隠す庶民御用達のパンタロンなど、彼らにとっては野暮の極みだったのです。
しかし、フランス革命を境に「サン・キュロット (キュロットをはかない)」と呼ばれる市民階級が台頭したため、男性がはくものはパンタロンが主流となり、それが今日のズボンやパンツにつながっています。
パンツ(Pants)の語源はこのパンタロン(Pantaloons)の省略形といわれています。
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